誰しもがカリーやカイリーになりたくて、
でもその前に越えなきゃいけないものがたくさんあって。
スター選手やスタメンとはまた違う、控えから出ていく選手には控え専用の技術だったり、心構え、メンタルタフネスが必要。
頑張るって、結果と同じで終わってみて後から頑張ってたんだなって気づくものであって、意識して頑張っている状態を作ってる状況はあまり良くない。
練習も、努力も、結果を出す為に、上手くなる為に、というよりかは、本番により良い精神状態で臨むための準備。
良い精神状態とは、すなわち「無」である事。
バスケは判断力が大事なスポーツ。心に余計なものがあると、判断のスピードが0.何秒ほどずれる。その瞬間の判断の遅れは全ての動作に悪影響を及ぼす。その瞬間、瞬間で適切な反応を適切なタイミングで発すには、心には何もない、もしくは余裕のあるスペースが必要だ。
心のスペースを生むには、「頑張る」や「楽しもうとする意識」すらも邪魔になる。
「楽しい」も同じ。終わって後から楽しかったと気づくものであり、意識して楽しもうとしなきゃ楽しめないものはそもそも楽しくないのである。
控え選手に特に大事な事は、「流れに乗る」こと、「流れを変える」こと。
この「流れ」を感じるにも、心に余計なものがあると「流れ」を感じ取りにくくなる。
結果を出したい、良いところを魅せたい、目立ちたがり屋の自分にとっては、その強烈な承認欲求との闘いになる。
サーフィンと同じ。
(サーフィンはした事がないが。笑)
みんなビッグウェーブに乗りたい。
でも、ビッグウェーブを求めててもこない日もあるし、
台風でビッグウェーブくるからって無理して飲まれる時もあるし、
でも、小さい波に乗り続けてたら、たまたまビッグウェーブに乗る時もある。
大事なのは、ビッグウェーブが来なくても、海に向かい続ける事、いつでもその波に乗れるよう準備しておく事。
プレータイムが少ない中で、
2得点1アシストとかを続けて自分のタイミングを待つというか、
それが0得点0アシストでも、
やるべきことは変わらない。
その時求められたことをする。
波が来なかった、そう割り切る日があっても良い。
乗りたい波に乗る為に、波がなくても海に向かう、その為の準備をしておく。
どんなに小さな波でも、来る波にはちゃんと乗る。
その場所の波の乗り方がわかれば、今度は乗るべき波に乗る。
波のリズムが掴めたら、ビッグウェーブのタイミングは見えてくる。
それを周りはあいつはたまたま運が良かったと言うけど、
その波は、乗り続けて、考え続けたやつにしか乗れないビッグウェーブであると。
うまく行かない日もある。だけど今日もコートに向かう。